近露王子から『比曽原王子』へ歩いていきましょう。
徒歩47分位で到着です。
『比曽原王子(ひそはらおうじ)』の情報
『比曽原王子』とは
『比曽原王子(ひそはらおうじ)』とは、
・比曽原王子は、ヒソ原王子, 檜曾原王子とも呼ばれている。
・比曽原王子は、現在は近野神社(ちかのじんじゃ)に祀られている。
・境内には「手枕松(たまくらのまつ)」と呼ばれる名木があったと言われているが、現在は石碑が残るのみとなっている。
【参照・参考:比曽原王子の看板, 熊野参詣道王子社及び関連文化財学術調査報告書(和歌山県教育委員会 2012】
アクセス、住所、最寄りの駐車場
アクセスと最寄りの駐車場
比曽原王子の周辺には駐車場はありません。
住所
比曽原王子
住所: 和歌山県 田辺市 中辺路町 比曽原(文献的には比曽原となっていますが、野中が正しい気がします)
最寄りのバス停
比曽原王子の最寄りのバス停は、ありません(周囲にはないです)。
近露王子から『比曽原王子』まで歩く
【近露王子から比曽原王子までのルート図】
近露王子から『比曽原王子』までのルートはこちらです。
道中は商店や飲食店、自動販売機があり、道も舗装されています。山道となっているのは楠山坂登り口からお地蔵さんまでの範囲のみです。
近露王子から『比曽原王子』までのルート
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
A: 熊野古道 なかへち美術館
B: 公衆トイレ、駐車場、なかへち美術館前バス停
C: 近露郵便局
道中は500m毎に番号の道標がたてられています。
正しいルートには、必ず看板か道標があるので、迷いにくいと思います。
スマホ通信状況
道中は4G回線が使用できます。
【スタート地点】『近露王子』
『近露王子』から歩き始めましょう!
近露王子についての詳細はこちらに記載しています↓
https://kumanokodoroad.com/%e7%89%9b%e9%a6%ac%e7%ab%a5%e5%ad%90%e3%81%8b%e3%82%89%e3%80%8e%e8%bf%91%e9%9c%b2%e7%8e%8b%e5%ad%90%e3%80%8f%e3%81%be%e3%81%a7%e6%ad%a9%e3%81%8f/
近露王子からこちら方面に進んで行きましょう
*すぐ右を見ると古木のオブジェがあります。
熊野古道の看板(その1)
少し進むと『熊野古道の看板(その1)』がみえます。宿泊施設のお宿 月の家 も見えています。
さらに直進していきます。ここからは道路も美しい装飾がされているし、飲食店や商店があり、歩くと風流がありますね。
熊野古道の看板(その2)
進んで行くと『熊野古道の看板(その2)』が見えてきます。
さらに直進していくと、近露王子から比曽原王子、継桜王子へ向かうマップの看板が見えてきます。
さらに直進していきましょう!
近露郵便局(ATMあり)
すぐに『近露郵便局』があります。まだまだ直進です。
近露郵便局
住所:和歌山県 田辺市 中辺路町 近露964-1
郵便窓口:平日9:00~17:00。土日祝は休み
ATM:平日9:00~17:30。土曜日9:00~12:30 。日祝日は休み
熊野古道の看板(その3)、比曽原王子への看板(その1)
直進していくと、4つの分岐にでます。ここに『熊野古道の看板(その3)』と『比曽原王子への看板(その1)』があります。
ここの分岐はとても分かりにくいです。比曽原王子へは③の道を進んで行きます。
ちなみに、②の道に進むと、『和歌山県指定文化財 史跡 野長瀬氏・横矢氏一族の墓所』を見に行けます。
お墓の入口(中に入るとお墓がある)
比曽原王子への看板(その2)
少し坂道が急となりますが、どんどん上っていきます。
進んで行くと今まで見たことのないタイプの看板がひっそりとあります。
すぐ先に分岐と『比曽原王子への看板(その2)』があります。
この分岐は迷わず直進です。
【間違い注意!】熊野古道の看板(その4)
坂道をひたすら直進です。
進んで行くと、ここにも珍しいタイプの看板があります。
道標が随分と緑色になっています。ちょっと湿気が多い場所なのかな??
しばらく進むと分岐があり『熊野古道の看板(その4)』が見えてきます。
ここで間違って直進してしまいました・・・看板をよく見ると直進をふさぐ方向に立っています。
ここは左の小道に進む必要があります。
左の小道に進んで行きましょう!
田辺市立 近野小中学校
小道を上っていくと芝生の美しいグランドが見え、遠方に『田辺市立 近野小中学校』が見えてきます。
芝生のグランドって本当に美しいです。
グランドのフェンスに近野中学校の生徒さんが作った案内の用紙が掲示しています。
熊野古道を歩く人向けに作ってくれているようです。こういうのを見ると心が洗われますね。
近野小中学校を後にして小道をまだまだ上ります。
熊野古道の看板(その5,6)
小道の途中に『熊野古道の看板(その5)』があります。この目の前にも『熊野古道の看板(その6)』があります。とにかく小道を抜けて大きな道に進め!と言う事でしょう。ここは二股に道が分かれています。
そして、道路の向い側に『比曽原王子への看板(その3)』もあります。
看板通りに進むのですが、写真が多くてわかりにくくなってしまいましたので、補足説明です。
下の写真の白い車のある方の道に進めばよいです。
こちらですね。
近野神社への入口
どんどん進んで行きましょう!
進んでいる途中で階段のある場所があります。ここが近野神社へ向かう入口です。近くに看板はありません。
比曾原王子へ向かうので、階段は登らずに道を直進していきます。
進んで行くと、石材のガードレールがありました。初めて石材のガードレールを見ました。なんのために石なんだろう??
さらに直進です。
進んで行くと、田辺市住民バス停があります。高齢になるとと車の運転が危なくなって、車に乗れなくなる。そうすると移動手段がなくなってしまうので、住民が使えるバスがあるのは大変ありがたい事です。
近野獅子舞会館
進んで行くと「近野獅子舞会館」が見えてきます。看板の木がおしゃれですね。
比曽原王子への看板(その3)とカフェ
進んで行くと、分岐が見え、「比曽原王子への看板(その3)」があります。
ここにカフェがあるので、一息つくことができます。ゲストハウスもやっているみたいです。
この分岐は、左に進んで行きます。
熊野古道の看板(その7), 【楠山坂登り口】
進むと、「熊野古道の看板(その7)」があります。
少し進むと分岐があり、看板があります。
この看板が格好いいなと思います↑
看板が示している右側の山道が『楠山坂登り口』です。
ここから山道に入っていきます。しばらく上りの山道です。ここまで近露王子から徒歩20分かかりました。
*分岐を直進して道路を進むと間違いです。
進むと「この道は熊野古道ではありません。」という看板があるので、間違えはしないとは思いますが・・・
熊野古道の看板(その8)
山道をどんどんと上っていきます。
ずっと上りですね。黒い管は恐らく山の水を引いて、飲料水にしているのでしょう。
しばらく行くと分岐っぽいのがあります。よく見ると「熊野古道の看板(その8)」があります。
看板の方へ進んで行きます。
お地蔵さん、比曽原王子への看板(その4)
しばらく進むと舗装された道路に出ます。すぐ近くに「比曽原王子への看板(その4)」があります。お地蔵さんや親切な事にベンチもあります。
舗装された道路を左側に向かって進みます。
こっち方向ですね。ここから先は車もそれなりに通ってくるので注意が必要です。
熊野古道の看板(その9)
どんどん上っていきます。
すると分岐があり、近くに「熊野古道の看板(その9)」があります。
ここは直進していきます。
道中にミツバチの巣箱がありました。
こういう巣箱をツキノワグマが荒らすという記事が地元紙にはちょくちょく掲載されていますので熊には注意です。
安全の為、クマよけの鈴を装着して歩いても良いと思います
比曽原王子への看板(その5), 【お地蔵さん】
どんどん進んで行くと少し開けた場所に出てきます。
やっと民家が見えてきました。
さらに進むと分岐が見え、「比曽原王子への看板(その5)」があります。
分岐のすぐ近くには、『お地蔵さん』があります。「
日待供養塔」もあるので、この場に集まって日の出を待つこともあったのだろうか。風化がひどくて他の石碑の文字はハッキリとは読めない。
分岐は直進していきます。こちらの方角ですね。
*分岐を左側に進むと、休憩のベンチがあります。
見晴台
どんどん進んで行きましょう!
しばらく進むと右手に見晴台が見えてきます。
看板にはなぜか小広(こびろ)の由来が記載しています。もともとは、「吼比狼」と書いていたそうです。小広峠では、夜中に一斉に狼が吠えたてることがあったそうですよ(現在の紀伊山地のニホンオオカミは絶滅している)
ここから見える景色は美しい。
しばらく進むと分岐がありますが、ここは直進していきます。
どんどん直進ですね。
所々に熊出没注意の看板がありますね。
水道記念碑
しばらくどんどん進んで行きます。
すると「水道記念碑」が見えてきます。
石碑には、
「ひとり娘は野中へやるな
野中吹あげ水遠い」
と記されています。
この周囲は中辺路町野中と呼ばれる場所で野中の水の不便さを唄った歌だそうです。
特に大畑地区は特に不便だったと記載されています。この周囲が中辺路町の野中 大畑地区というのかな??昭和32年にこの地区に水道が引かれた際の記念の石碑だそうです。
石碑を後にして、さらに直進です。
比曽原王子への看板(その6), 熊野古道の看板(その10)
進んで行くと分岐が見え、「比曽原王子への看板(その6)」があります。左の壁には「熊野古道の看板(その10)」もあります。
左の道を進んで行きましょう!!
【目的地】『比曽原王子』
進んで行くと、やたらとミツバチの巣箱があります。
進んでいるとやがて・・・
『比曽原王子』に到着しました。近露王子からは徒歩47分でした。
石碑が道路脇にあるだけで、最初はここか??と思ってしまいました。う~む、シンプル
この上の方に上がる階段があり、その先にも石碑があったようです。見逃しました。
【目撃が多い!】クマの出没率
このルートは中辺路町内となっています。中辺路ルートの中でもクマの目撃情報が最も多いルートの一つです。
負傷者、死傷者は現在のところありませんが、クマに遭遇する可能性があるので、注意が必要です。
この区間は民家が多く、クマに出会う確率は低いとは思いますが・・・念のために注意は必要です。
クマの出没時間や時期、対処方法はこちらにまとめています↓
https://kumanokodoroad.com/%e3%80%90%e3%82%af%e3%83%9e%e3%81%ab%e6%b3%a8%e6%84%8f%ef%bc%81%e3%80%91%e7%86%8a%e9%87%8e%e5%8f%a4%e9%81%93%e3%80%80%e4%b8%ad%e8%be%ba%e8%b7%af%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%a7%e7%9b%ae%e6%92%83/
私は「クマよけの鈴」を使って、クマが近づいてこないようにしています
【建物が美しい!】熊野古道なかへち美術館
国際的に活躍する建築家ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)が最初に手がけた美術館です。ガラス張りでとても美しいです。
美術館内には、日本画家の野長瀬 晩花(のながせ ばんか)、南画家の渡瀬 凌雲(わたせ りょううん)の作品が展示されています。
地元の人の話を聞くと、近づいてみないと開館しているかはわからないと・・・
外観からはわかりにくいので、思い切って建物近くまで行って、開館しているかチェックする方がよいです(確か開館していれば看板が出てた気がします)。
熊野古道なかへち美術館
住所:和歌⼭県 ⽥辺市 中辺路町 近露891
開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日
・毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は、翌日が休館日)
・祝日の翌日
・12月28日から1月4日
おすすめのお店
【地元の野菜、果物、お弁当あり】Aコープ 熊野古道ちかつゆ店
下の地図のCには『Aコープ 熊野古道ちかつゆ店』があります。
地元の野菜や果物やお弁当が売られています。ここから先、熊野本宮大社まで大型のスーパーはありません。
Aコープ 熊野古道ちかつゆ店
住所:和歌山県 田辺市 中辺路町 近露1794-1
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
古道歩きの里 「ちかつゆ」
下の地図のCには『古道歩きの里 「ちかつゆ」』があります。
お土産、食事場所、パン屋があります。昔から熊野本宮大社へ向かう休憩地点として、立ち寄る人が多い場所です。
オープン前の写真です↑
古道歩きの里 「ちかつゆ」
住所:和歌山県 田辺市 中辺路町 近露1810-1
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
比曽原王子の周囲の宿泊先と温泉
比曽原王子の周囲にはあまりありません。近露王子や野中・継桜王子周辺に宿をとると良いと思います
宿泊先と温泉の詳細情報はこちらにまとめています↓
https://kumanokodoroad.com/%e3%80%90%e6%ad%a9%e3%81%8d%e5%a7%8b%e3%82%81%e5%88%a5%e3%81%a7%e7%b4%b9%e4%bb%8b%ef%bc%81%e3%80%91%e7%86%8a%e9%87%8e%e5%8f%a4%e9%81%93%e3%80%80%e4%b8%ad%e8%be%ba%e8%b7%af%e3%80%80%e3%82%b3%e3%83%bc/
まとめ
・『近露王子』から『比曽原王子』まで歩いてみました。
・『近露王子』から『比曽原王子』までは所要時間は徒歩で47分位。
・道中には自動販売機や商店、飲食店があり、舗装された道路を歩くことが中心です。山道を歩くのは短距離だけです
・現在、比曽原王子は、近野神社に祀られています
【作成日: 2022/11/5】