岩神王子から『湯川王子』へ歩いていきましょう。
ここでは、「岩神王子」から「湯川王子」まで歩いています(「熊瀬川王子」から「岩神王子」までのルートはこちら)。
徒歩58分位で到着です(熊瀬川王子から湯川王子までは徒歩1時間59分ぐらい)。
『湯川王子(ゆかわおうじ)』の情報
『湯川王子』とは
『湯川王子(ゆかわおうじ)』とは、
・湯川王子は、内湯王子、湯河王子、道川ノ王子社とも呼ばれている。
・九十九王子のうち、五体王子に次いで格式の高い准五体王子とされている。
・湯川王子の周辺で宿泊や休憩する事が多く、女院や貴族の御所や宿所が設けられていた。
・御坊平野を中心に勢力をふるった湯川氏の発祥の地とされている。
・湯川王子は、現在は近野神社に祀られている。
【参照・参考:湯川王子の看板, 熊野参詣道王子社及び関連文化財学術調査報告書(和歌山県教育委員会 2012】
アクセス、住所、最寄りの駐車場
アクセスと最寄りの駐車場
湯川王子の近くには駐車場はありません。
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住所
湯川王子
住所: 和歌山県 田辺市 中辺路町 道湯川
最寄りのバス停
蛇形地蔵の最寄りのバス停は、「道湯川橋(どうゆかわばし) バス停」です。
このバス停には、龍神バスのみ停車します。
道湯川橋 バス停からは「湯川王子へ向かう分岐」までは、徒歩14分です。
湯川王子・蛇形地蔵までの林道は車で通れるか?
地図上では蛇形地蔵の近くまで林道があるように記載されています。
一見すると蛇形地蔵まで車で行って、それから湯川王子まで歩けば近いように感じます。
しかし、この林道は、舗装されていない区間があるので、車では行かない方がよいです。
実際に、蛇形地蔵の近くの林道を歩いてみましたが、なかなかの瓦礫様の石があって、少なくとも4WDの車でないと走りたくないし、パンクが怖いなと思うような道でした。
この先↓の林道を少し歩いてみましたが、この写真よりも礫が大きくアップダウンのある道でした。
湯川王子のスタンプ
湯川王子のスタンプは、「湯川川」と「橋(道湯川の橋かな??)」、「石碑」、「灯籠」が描かれていますね。
スタンプ台のインクが開けっ放しで、乾燥していたので、かろうじてスタンプが押せました。
シャチハタスタンプ台を持っていけばよかったです。
念のためにスタンプゴム画像をひっくり返した図
【注意】岩神王子〜湯川王子は「湿っており、急な下り坂で滑りやすい区間」
岩神王子から湯川王子までの道は、急な坂道が多く、湿気が多い区間です。
そのため、地面が滑りやすく、特に足元には注意が必要です。
一見すると晴れが続いていて「今日は歩きやすそうだ」と感じる日でも、実際には地面が濡れていることがあります。
私自身、晴天の日に歩きましたが、道はぬかるみ、ドロドロの状態でした。後から調べてみると、雨が降ったのは5日前に一度だけでした。
この区間では、「当日の天気」だけでなく、「数日前の降雨」も含めて路面状況を想定しておくことが大切です。
私が歩いた当日の急な下りのドロドロ地面↓
岩神王子から『湯川王子』まで歩く
【"岩神王子"から"湯川王子"までのルート図】
「岩神王子」から『湯川王子』までのルートはこちらです。
道中は峠道となっています。”坂が急で滑りやすい場所”がたくさんあり、また地面が湿潤でぬかるみやすいので注意が必要です。
湯川王子へ向かう分岐から『湯川王子』までのルート
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
道中は500m毎に番号の道標がたてられています。
正しいルートには、必ず看板か道標があるので、迷いにくいと思います。
【ほぼ接続できない】スマホ通信状況
道中は、基本的に4G回線が使用できません。
GPSは利用可能です。
【スタート地点】『岩神王子』
『岩神王子』から歩き始めましょう!(2025年11月14日の記録です)
ここからは険しい下り坂が続きます。足元に気を付けて歩きましょう!
この辺りは、植林されたような若木がやたらと多い。ここが2011年9月の紀伊半島大水害で地滑りがあった場所かなぁ。
手作り感のある素敵な「熊野古道 KUMANO KODO」の看板があります。
危険な下り坂
岩神王子からはひたすら急な下り坂ですが、ここは特に注意が必要です。
急な下り坂は、下っているときは良いものの・・・逆走は、上り坂になるから・・・(湯川王子から岩神王子への歩きはきつそう)
ドロドロの地面で急な下り坂・・・本当に怖いです。こんなところで骨折したら、助からないかもしれないと恐怖を感じながら歩きました。
以前の迂回路は上りが大変だったので、下りが多いのは楽ですね。
道標46
下っていると『道標46』がありました。
まだまだ、下りは続きます。この道を整備するのは本当に大変だったんだろうなぁ。感謝しかありません。
大量の倒木の地
下っていると向かいの山に大量の倒木がありました。緑の木々も間にあるので、紀伊半島大水害で地滑りがあった場所はここじゃないかなぁ。
さらに下ります。
湯川王子への看板(その1), 王子製紙社有林の祠
しばらく下ると、とうとう急な下りは終了です。林道に出ます。
岩神王子から徒歩7分。急な下りで怖かったけれど、わずか7分!!もっと時間がかかったと思っていました。
『王子製紙社有林の祠』もあります。凄く大切に管理しているんだろうなぁ。祠があるし、お供えをする場所もあるもの
ここを右に行きます。
こっち側ですね。ここからは本当に緩やかな下りになります(まぁ、林道ですから)。
熊野古道の看板(その1)、湯川王子への看板(その2)
しばらく行くと、新しくできた看板があります。この看板は初めて見ました。将来的には別の看板に置き換わるかもしれませんね。
また同じ看板があります。
そしてしばらく進むと、『熊野古道の看板(その1)』『湯川王子への看板(その2)』と看板のオンパレードです。
ここからまた、森の中へ入っていきます。看板通り、こっちの方ですね。ここからまた、下り坂になっていきます。
【滑るの注意】湿潤な下り坂
さらに下っていきます。
下っていると滑って転んでしまいました。幸い手袋していたので、手を怪我する事はなかったですが、手袋は必須ですね。
なんでこんなに滑るんだろう??と思って、靴底を見ると・・・
靴底の溝(パターン)に「粘土質の土」と「腐葉土」が混ざりこんで挟まって、滑り止めの役割をほとんどはたしていませんでした。だから滑ったんだな。
地面が、こんな感じですから。これまでの急な坂道と湿潤な土を考えると挟まるのはしょうがないかな。
さぁ、どんどん下っていきましょう。
徐々に苔むした場所になってきました。湿度が高いのかな。地面も常に湿っている感じだし。川の近くになってきているのもあるんだろうな。
急な下りは徐々に減ってきましたね。
さらに、地面は湿気をはらんでますね。
道標47
やっと『道標47』が見えてきました。
さらに進みましょう
【滑りやすい】橋
ここから先は、たくさんの橋が続きます。
丸太の橋で滑り止めの加工がされていますが、湿潤な環境である事や靴の滑り止めの機能が低下してしまっている(土が靴底に入ってしまっている)ので、とにかく滑りやすい。足をのせるとちょっと滑る。本当に注意しましょう!
所々に小川があります。湿潤なのも納得。しかし、雨は5日前から降ってないから保水力が強いんだろうな
切株にキノコも生えてるし
砂防目的だろうね。丸太が防波堤のようになってました。
ほんとドロドロ。さらに足元は悪くなってきた。
熊野古道中辺路ルートの中でも屈指の湿潤地帯ですね。
熊瀬川王子~湯川王子までは足元注意の湿潤地帯だ。
熊野古道の看板(その2)
とうとう『熊野古道の看板(その2)』がありました。
またまた、橋がありますね。
ここら辺からがけ崩れ防止の対策がありますね。
橋が続きますね。足元注意です。
おぎん地蔵
そしてとうとう
『おぎん地蔵』へ到着です。岩神王子から徒歩34分でした。ほぼ下りだったので、あんまりしんどい感覚はなかったけど、足元に注意するので神経を使いました。
おぎん地蔵の看板を読むと、1816年10月29日、京都の女性芸者のおぎんさんが、道湯川の豊之丞をしたってここまで来て、二人組の追いはぎに襲われ命まで奪われたとのこと。土地の者が死を哀れんで地蔵を建てたそうです。
さぁ、さらに進んで行きましょう!
王子製紙社有林の看板
進んでいると大きな岩が・・・ずいぶん前に転がったんだろう。結構風化していますね。しかしまぁ、でかい!!
進んで行くと道標がありますね。
また、橋が続きますね。滑るの注意です。
山から水が流れるので、橋があるというよりは足元の崩れ防止なのかな
橋がほんとに多い。滑らないように神経を使いますね。
そしてまた、『王子製紙社有林の看板』があります。ここには祠は見当たりませんね
一升瓶が置いていました。誰が置いたのかはわかりませんが、お酒をお供えしていたのかな??
さぁ、さらに進んで行きましょう!
熊野古道の看板(その3)
進んでいると、林道の交差点?まででました。
向かいに『熊野古道の看板(その3)』があるので、看板を目指して歩きます。
さぁ、進んで行きましょう!
一里塚跡
さらに進むと、『一里塚跡』の石碑があります。
熊野古道の看板(その4)
進むと『熊野古道の看板(その4)』があります。
道標50
とうとう、『道標50』の場所まできました。
さらに進むと石垣がありました。ここには人が住んでいることもあったのかな??
下りの難所
進んで行くと橋がありました。崖崩れ防止がしっかりされていて安心
で、さらに進むと、難所の下り坂が・・・
パット見た感じは大丈夫そうだけど、下りてから見上げると・・・結構急で足場が悪い。足元注意です。
さらに進むとまた橋があります。本当に岩神王子から湯川王子までの道中は橋が多いですね。
また橋だ!
そして、とうとう『道湯川の橋(どうゆかわのはし)』がみえてきた。この川と橋は本当に美しい。
【道湯川の橋(どうゆかわのはし)】、湯川王子への看板(その3)、熊野古道の看板(その5)
少し進むと『湯川王子への看板(その3)』があります。
ここを左に進むと・・・。
直ぐ近くに『熊野古道の看板(その5)』もあります。
そして目の前には、『湯川川』にかかる『道湯川の橋(どうゆかわのはし)』が見えてきます。岩神王子から徒歩53分でした。
湯川橋から見た景色
蛇足
この看板を右に進んでいると以前は蛇形地蔵へ行けるのですが、看板の矢印が消されていたので、行けなくなったのかな?
熊野古道の看板(その6)
湯川橋を渡るとすぐに『熊野古道の看板(その2)』があります。
【道湯川集落跡(どうゆかわしゅうらくあと)】、熊野古道の看板(その6)
進んで行くと、廃屋がありました。
この辺りが『道湯川集落跡(どうゆかわしゅうらくあと)』なのでしょう。ここまで徒歩1時間22分です。
ベンチと『熊野古道の看板(その3)』があります。
道湯川集落跡(どうゆかわしゅうらくあと)の看板には説明も書いていました。
この周辺は、『湯川氏一族発祥の集落』と知られています。
この集落は1956年まで住民が住んでいたようです。
熊野古道の看板(その7)
ここから先は少し道がわかりにくくなっていますが、恐らくわかるでしょう。
湯川王子まではもうすぐです。
進むとすぐに『道標51』があります。
すぐ近くに『湯川一族の墓』に向かう看板がありましたが、川の方向を指していたので、見には行きませんでした。
『湯川一族の墓』に向かう看板を無視して、直進していくと、『熊野古道の看板(その7)』があります。
【目的地】『湯川王子』【トイレあり】
そしてとうとう、湯川王子へ到着です。
熊瀬川王子からここまで徒歩58分です。
左側の建物はトイレです(2023年4月撮影)
ちなみに2025年11月撮影時にはこうなっていました。
丸太で作った休憩所のような場所もあります。
湯川一族発祥の地を示す石碑と歌碑もあります。
湯川王子の押印所
【目撃が多い!】クマの出没率
このルートは中辺路町内となっています。中辺路ルートの中でもクマの目撃情報が最も多いルートの一つです。
負傷者、死傷者は現在のところありませんが、クマに遭遇する可能性があるので、注意が必要です。
この区間を歩いている人は、ほぼクマよけの鈴を持っていました(クマよけの鈴を鳴らさなくてもリュックには付いていました)。
クマの出没時間や時期、対処方法はこちらにまとめています↓
https://kumanokodoroad.com/%e3%80%90%e3%82%af%e3%83%9e%e3%81%ab%e6%b3%a8%e6%84%8f%ef%bc%81%e3%80%91%e7%86%8a%e9%87%8e%e5%8f%a4%e9%81%93%e3%80%80%e4%b8%ad%e8%be%ba%e8%b7%af%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%a7%e7%9b%ae%e6%92%83/
私は「クマよけの鈴」を使って、クマが近づいてこないようにしています
湯川王子の周辺の宿泊先
湯川王子の周辺の宿泊先はありません。
宿泊は、熊野古道の道中にある宿がおすすめです。
野中、継桜王子の周辺か熊野本宮大社の周辺に宿があります。
また、車でお越しの方は、渡瀬温泉、川湯温泉、湯の峰温泉の周辺に宿をとるのもおすすめです。
まとめ
・『岩神王子』から『湯川王子』まで歩いてみました。
・『岩神王子』から『湯川王子』までは所要時間は徒歩で58分位。
・この区間は、峠道となっており、急な下り坂と湿潤な環境な為、滑らないように注意して歩きましょう
・転んだ時の対策として、手袋は必須です。
・湯川王子の周囲は「湯川さん」の発祥の地です。
・湯川王子は、現在は近野神社に祀られている。
・この区間を歩くほとんどの人がクマよけの鈴を持っています。クマに注意しましょう!
私は「クマよけの鈴」を使って、クマが近づいてこないようにしています
【作成日: 2023/4/1, 2025/11/14】