十丈王子から『大坂本王子』へ歩いていきましょう。
徒歩1時間14分位で到着です。
*現実的には、高原熊野神社から大坂本王子まで歩くと思うので2時間21分かかります。
『大坂本王子(おおさかもとおうじ)』の情報
『大坂本王子』とは
『大坂本王子(おおさかもとおうじ)』とは、
・大坂(逢坂峠)の麓にあることから、名付けられた。
・大坂本王子は別名 大坂王子, 相坂本王子とも呼ばれていた。
・1978年ごろには小社があった。
・鎌倉時代後期に建てられた笠塔婆が現存している。
・現在、大坂本王子は、近野王子(ちかのじんじゃ)へ祀られている。
【参考・参照: 大坂本王子の看板】
アクセス、住所、最寄りの駐車場
アクセスと最寄りの駐車場
大坂本王子の周辺には駐車場はありません。
アクセス方法としては、『霧の郷高原 無料休憩所』と『道の駅 熊野古道中辺路』からアクセスする2つの方法があります。この二か所には駐車場があります。
『霧の郷高原 無料休憩所』からのアクセス
霧の郷高原 無料休憩所(地図のA)から大門王子, 十丈王子を通って、歩いて行くことができます。
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『道の駅 熊野古道中辺路』からのアクセス
大坂本王子へは、『道の駅 熊野古道中辺路』から逆走して行く方法もあります。この方法であれば、徒歩16分で到着できます。
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住所
大坂本王子
住所: 和歌山県 中辺路町 近露
最寄りのバス停
大坂本王子の最寄りのバス停は、ありません。
『高原熊野神社』から十丈王子を通って、歩いてアクセスするので、あえて言うと『栗栖川バス停』です。
『道の駅 熊野古道中辺路』から逆走するなら、最寄りのバス停は、道の駅 熊野古道中辺路に併設されている『牛馬童子口バス停』です。
牛馬童子口バス停
大坂本王子のスタンプ
大坂本王子にはスタンプがあります。
大坂本王子のスタンプ
これ何の絵柄だろう??
十丈王子から『大坂本王子』まで歩く
【十丈王子から大坂本王子までのルート図】
十丈王子から『大坂本王子』までのルートはこちらです。道中には飲料水の購入場所やトイレはありません。
十丈王子から大坂本王子までのルート
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A:霧の郷高原 無料休憩所
道中は500m毎に番号の道標がたてられています。
正しいルートには、必ず看板か道標があるので、迷いにくいと思います。
スマホ通信状況
道中は4G回線が使用できます。
【スタート地点】『十丈王子』
『十丈王子』から歩き始めましょう!
十丈王子についての詳細はこちらに記載しています↓
十丈王子から大坂本王子までは一本道です。こちら方面に進んで行きましょう!!
【見どころ】小判地蔵
進んで行くと、道のすぐわきに『小判地蔵』が見えてきます。
口に小判をくわえているそうだが、風化していてわかりません。
小判地蔵には『道休禅定門 ⽣国豊後有⾺郡、献主愛州』という戒名が彫られてあり、豊後国(大分県)有馬郡の人(戒名 道休禅定門)であったことがわかります。
この人物が伊勢と熊野に参って紀三井寺へ向かう途中、1854年7月18日に亡くなり、その死を哀れんで、この地の愛洲(あいず)氏が主となって地蔵が建てられたとされています。
熊野古道の看板(その1)
さらに進んで行くと、途中でがけ崩れの予防のような場所が・・・
ここら辺は道が狭く、右側が崖になっているので注意が必要です。
進んで行くと『熊野古道の看板(その1)』が見えてきます。
悪四郎屋敷跡
どんどん進んで行きます。
しばらく進むと『悪四郎屋敷跡』の看板が見えてきます。
看板のすぐ隣の鉄の柱に『悪四郎山登山口』と誰かかが矢印とともに刻んでいます・・・
本当だろうか??確かに後ろには山に登っていくような道があるけど・・・
看板によると背後の山が悪四郎山(782m)で、ここから30分で山頂へ登れるようです。
悪四郎とは、十丈の悪四郎(十丈四郎)という力が強く、頓智にたけた人の事らしいです。
悪四郎の『悪』は勇猛で強いという意味です。悪人とうわけではありません。
悪四郎屋敷跡とは、この悪四郎のお屋敷跡らしい。
色々と調べてみましたが、歴史上で何かを成した有名人物というわけではないのかな??
熊野古道の看板(その2)
また先へと進みます。
すると『熊野古道の看板(その2)』が見えてきます。ここから先は下り坂です。
坂には落ち葉が散乱して、とても滑りやすいです。
足を取られないように注意しましょう!(私は滑ってしまいました)
一里塚跡
下っていくと途中に『一里塚跡』があります。
さらに進んで行きます。
上多和茶屋跡(うわたわちゃやあと)
しばらく進むと『上多和茶屋跡』の看板があります。
この辺りは上多和と呼ばれ、熊野詣の盛んな頃は茶屋があったとされています。
大正期には人家があり、林中には、三界万霊塔やお墓があったとされています。しかし、道を逸れて遭難するのが嫌だったので、探しにはいっていません。
さらに先に進みます。
三体月伝説(さんたいつきでんせつ)の看板
しばらく進んで行きます。ここから先は下りが続きます。
そして、『三体月伝説の看板』が見えてきます。
三体月伝説とは、田辺市の看板によると、
『今は昔、熊野三山を巡って野中近露の里に姿を見せた一人の修験者が、里人に「わしは11月23日の月の出たとき、高尾山の頂きで神変不可思議の法力を得た。村の衆も毎年その日時に高尾山に上って月の出を拝むがよい。月は三体現れる。」
半信半疑で村の庄屋を中心に若衆達が。陰暦の11月23日の夜、高尾山に登って月の出を待った。やがて、時刻は到来、東伊勢路の方から一体の月が顔をのぞかせ、あっというまにその左右に二体の月が出た。三体月の伝説は、上多和、悪四郎山、槇山にもある』
とあります。
陰暦の11月23日には下弦の月が見えるので、下弦の月が3つ見えるようです。
この現象は、幻月(げんげつ)ではないかといわれています。
現在、中辺路町観光協会や熊野本宮観光協会の主催で三体月観月会(さんたいづきかんげつかい)が催されています。
中辺路町観光協会では、中辺路町 潮見峠で見る観月会、熊野本宮観光協会では、本宮町 大日山で見る観月会があります。詳しくは、各観光協会のホームページで調べてみてください。
分岐点 熊野古道の看板(その3),大坂本王子への看板(その1)
三体月伝説の看板から少し進むと分岐が見えてきます。
右の道に進むと『三体月鑑賞地』に行ってしまうので、今回は右の道には進みません(上多和で三体月を見るにはここを登って行くのかな)。
『熊野古道の看板(その3)』、『大坂本王子への看板(その1)』が示す左側の道に進みます。
熊野古道の看板(その4)
さらに進んで行きます。
下っていくと『熊野古道の看板(その4)』が見えてきます。左側にも進めそうですが、ここは直進です。
こっちの方ですね。
熊野古道の看板(その5)
進んで行くと『熊野古道の看板(その5)』が見えてきます。
林道との合流点 熊野古道の看板(その6, その7, その8)
しばらく進むと、『熊野古道の看板(その6)』が見え、林道と合流します。
林道に石畳が敷かれており、熊野古道はこちらと言っているようです。
石畳を歩き、『熊野古道の看板(その7)』に従って、また森へと入っていきましょう!
どんどん下っていくと『熊野古道の看板(その8)』が見えてきます。
熊野古道の看板(その9),大坂本王子への看板(その2)
さらに下っていきます。
ここから石畳の場所があります。土が石畳の上にありとても滑りやすいです。注意しましょう!!
進んで行くと『熊野古道の看板(その9)』『大坂本王子への看板(その2)』が見えてきます。
やがて小川が見え、橋がみえます。
その近くに『熊野古道の看板(その10)』があります。
ここから先は小川に沿って歩きます。
【目的地】『大坂本王子』
小川を超えると・・・
広場が見え、『大坂本王子』に到着です。
十丈王子から徒歩1時間14分でした。名前の通り、大坂の麓にあるというのは納得です。かなり下ってきました。
小川の近くで涼しげな場所です。
大坂本王子跡の石碑
笠塔婆:鎌倉時代後期に作られたとされている。滝尻王子や大門王子にも現存している。
ここにも何かあったのかな??
大坂本王子の押印所
【目撃が多い!】クマの出没率
このルートは中辺路町内となっています。中辺路ルートの中でもクマの目撃情報が最も多いルートの一つです。
負傷者、死傷者は現在のところありませんが、クマに遭遇する可能性があるので、注意が必要です。
クマの出没時間や時期、対処方法はこちらにまとめています↓
私は「クマよけの鈴」を使って、クマが近づいてこないようにしています
熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)(トイレ,駐車場,休憩所,自動販売機,バス停あり)
下記の地図のように大坂本王子から少し先に進むと、『熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)』があります。ここには、トイレ、駐車場、自動販売機、売店、休憩所、牛馬童子口バス停があります。
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熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)
住所:和歌山県 田辺市 中辺路町 近露2474-1
詳しくはこちらでまとめています↓
大坂本王子周囲の宿泊先
大坂本王子の周囲の宿泊先はありません。山の中ですから・・・
滝尻王子、高原熊野神社、近露王子周辺で宿をとるとよいでしょう。
宿泊先はこちらにまとめています↓
まとめ
・『十丈王子』から『大坂本王子』まで歩いてみました。
・『十丈王子』から『大坂本王子』までは所要時間は徒歩で1時間14分位(実際は高原熊野神社から歩くと思うので2時間21分)。
・大坂本王子にだけ行きたいのであれば、『道の駅 熊野古道中辺路』から逆走すると徒歩15分で到着できます。
・道中に自動販売機やスーパーはなく、飲料水・食事は準備しておく必要があります。トイレもありません。
・十丈王子から大坂本王子には、500m毎に道標があるので迷うことは少ないです。
・現在、大坂本王子は近野神社に祀られています。
【作成日: 2022/5/9】