熊野古道の中辺路ルートの『小広王子』から『発心門王子』まで歩いた記録です。
『地元民の視点』から道中のルート案内(所要時間, アクセス方法,駐車場,トイレ)、グルメ、見どころを紹介してます。
『小広王子(こびろおうじ)』とは
『小広王子(こびろおうじ)』とは、
・元の小広峠が明治の道路改修で崩された為、この地に移転された。
・小広王子は、現在は近野神社に祀られている。
【参照・参考:小広王子の看板】
詳しくはこちら↓
『発心門王子(ほっしんもんおうじ)』とは
『発心門王子(ほっしんもんおうじ)』とは、
・王子の中でも発心門王子は五体王子の一つとされ、格式が高いとされていた。
・発心門とは、「悟りの心を開く入り口」とされる大鳥居があったことに由来している。
・熊野本宮の入口(門)とされ、ここから熊野本宮大社の神域とされていた。
・現在、発心門王子は、1907年に三里神社に祀られて、社殿も移された。現在の社殿は1990年に復元されたもの。
【参照・参考:熊野本宮観光協会ホームページ, 和歌山県教育委員会.熊野参詣道王子社及び関連文化財学術調査報告書.2012, 発心門王子の看板】
詳しくはこちらです↓
発心門王子までのルートと所要時間
ルート全体図と所要時間
『発心門王子』までのフローチャートと所要時間はこちらです。
クリックすると拡大できます。
『発心門王子』までのルートマップはこちらです。
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
*赤色の道が熊野古道です。
『発心門王子』までのルートと見所
『発心門王子』までのルートの見どころは、
小広王子、熊瀬川王子、蛇形地蔵、湯川王子、発心門王子
です。
所要時間は、徒歩3時間55分です。
また、せっかくこのルートを歩くのでしたら、湯川王子のすぐ近くの『蛇形地蔵』にも行ってみてください。
押印所でスタンプを押すことができます。
発心門王子までのルートの詳細はこちらを参照ください↓
・小広王子から熊瀬川王子まで
・熊瀬川王子から蛇形地蔵を経て湯川王子まで
・湯川王子から三越峠関所を経て猪鼻王子まで
・猪鼻王子から発心門王子まで
トイレ
このルートには、トイレが所々にあります。
小広王子から熊瀬川王子の間にあるトイレ
スマホの通信状況
山中を主に歩くので、4G回線はほとんど利用できないと考えておいてよいと思います。
通信できるのは、小広王子~熊瀬川王子、船玉神社~猪鼻王子~発心門王子の区間だけです。
【意外と寒い】気温
小広王子~熊瀬川王子~湯川王子の周辺は、熊野古道中辺路コースの中でも寒い地域となります。
2月の雪が降った日には昼間でも雪が残っていることもあります。
ボランティアメンバーによる小広王子周辺の情報がfacebook上に掲載されています↓
国道311号「小広峠」の凍結情報のfacebookへ移動する!
熊野古道 中辺路ルートの気温情報の詳細はこちら↓
駐車場
発心門王子の近くには、無料の駐車場があります。
詳細はこちらです↓
【難易度高い!】歩く難易度
『和歌山県 田辺市 中辺路町 道湯川』『和歌山県 田辺市 田辺市 本宮町 三越』を歩きます。
歩く時間は3時間55分で道中は山道が主体で峠道(草鞋峠,岩神峠,三越峠)が多いです。
熊野古道中辺路ルートの中で最も難所です(特に熊瀬川王子から湯川王子までの区間)。
熊瀬川王子から湯川王子までの峠道(このような坂道がずっと続くわけではない)
靴に関しては、ミドルカットの登山靴の方が足首保護と疲労感軽減の観点からおすすめです
服装や準備物
発心門王子までのルートには、スーパー、自動販売機がありません(ほぼ山道)。
飲料水や食事は事前に準備が必要です。
このルート周辺は、熊野古道中辺路ルートの中でも寒い地域になるので、海岸沿いの気温より3~4度程度低いです。冬場に歩くのであれば、暖かい服装で歩きましょう!
熊野古道 中辺路ルートを歩く際のおすすめ装備・服装のまとめはこちらです↓
歩くおすすめの時期
発心門王子までのルートの主体は『和歌山県 田辺市 中辺路町 道湯川』『和歌山県 田辺市 田辺市 本宮町 三越』になります。
このルートを歩くのでしたら、ヤマザクラの開花時期である3月下旬~4月上旬がおすすめです。新緑がとにかく美しかったです。
湯川王子から猪鼻王子までの道中(2023年4月9日撮影)
【目撃が多い!】クマの出没率
このルートは中辺路町内となっています。中辺路ルートの中でもクマの目撃情報が最も多いルートの一つです。
負傷者、死傷者は現在のところありませんが、クマに遭遇する可能性があるので、注意が必要です。
クマの出没時間や時期、対処方法はこちらにまとめています↓
私は「クマよけの鈴」を使って、クマが近づいてこないようにしています
おすすめの『宿泊先』
この区間に宿泊施設はありません。
宿泊先は、継桜王子の周辺、熊野本宮大社の周辺で宿をとる必要があります。
継桜王子周囲の宿泊先↓
熊野本宮大社周囲の宿泊先↓