大坂本王子から『牛馬童子』へ歩いていきましょう。
徒歩31分位で到着です。
『牛馬童子(ぎゅうばどうじ)』の情報
『牛馬童子』とは
『牛馬童子(ぎゅうばどうじ)』とは、
・牛馬童子は、弁財天十六童子の一人(弁天の従者)で、動物愛護の神
・牛馬童子は花山法皇の旅の姿だとされている。
・牛馬童子の頭部は現在はレプリカとなっている(持ち去り事件が過去にあった)
・牛馬童子の周囲には、『近露の宝塔』『八大龍王』『役ノ行者』の像が祀られている。
【参考・参照: 牛馬童子の看板, 紀伊民放の記事】
アクセス、住所、最寄りの駐車場
アクセスと最寄りの駐車場
牛馬童子の周辺には駐車場はありません。
道の駅 熊野古道中辺路に駐車して歩いていくことになります。
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
住所
牛馬童子
住所: 和歌山県 中辺路町 近露
最寄りのバス停
牛馬童子の最寄りのバス停は、『牛馬童子口バス停』です。
バス停は、道の駅 熊野古道中辺路にあり、牛馬童子まで徒歩17分で移動できます。
牛馬童子のスタンプ
絵柄の通り、牛馬童子ですね
大坂本王子から『牛馬童子』まで歩く
【大坂本王子から牛馬童子までのルート図】
大坂本王子から『牛馬童子』までのルートはこちらです。
道中に道の駅 熊野古道中辺路があるので、飲料水の確保やトイレの心配はありません。
大坂本王子から『牛馬童子』までのルート
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
道中は500m毎に番号の道標がたてられています。
正しいルートには、必ず看板か道標があるので、迷いにくいと思います。
スマホ通信状況
道中は4G回線が使用できます。
【スタート地点】『大坂本王子』
『大坂本王子』から歩き始めましょう!
大坂本王子についての詳細はこちらに記載しています↓
大坂本王子からどんどん進んで行きましょう!
この辺りは小川に沿って歩きますので道に迷うことはないでしょう。
熊野古道の看板(その1)
急な坂道もなく、楽々あるいていきましょう!
進んで行くと『熊野古道の看板(その1)』があります。
さらに先に進んで行きます。
【途中で帰宅可能】『道の駅 熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)』への分岐点
進んで行くと分岐に出ます。
この分岐を右に曲がると、『道の駅 熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)』へ行くことができます。
牛馬童子口バス停がすぐにあるので、紀伊田辺駅へ戻りたい方はここから帰路につくことができます。
ここまで徒歩16分です。
ここでは近露王子へ向かいたいので、看板にある通りに階段を上って直進していきます。
道の駅 熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)の詳細はこちらです↓
近露王子への看板(その1, その2)
さらに進みます。
進んで行くと、『近露王子への看板(その1)』が見え、旧国道と合流します。
旧国道を進み、しばらくすると『近露王子への看板(その2)』が見え、再び森の中へ入っていきます。
一里塚跡
森の中をひたすら進んで行きます。
3日前に雨が降り、それ以降は雨が降っていなかったですが、足元を見ると、普段は流れていなさそうな場所で水が流れていました。この森の保水力はすごいなぁと思いました。
道中には、切り株もたくさんありますが、なぜか石が積み上げられてる・・・
道標の上にも石が積まれているし、積みたくなってくるのかなぁ。
さらに進むと、橋渡しするように鉄筋があります。
これはモノラックという農作業用のレールです。モノレールの超小型版というのがわかりやすいかな。
このギザギザを利用して進みます。
モノラックを使うと、急斜面を上ったり下りたりできます。林業に利用するのかなぁ(紀南地方では、梅・ミカン農業で利用することが多い気もするけど)
さらに進むと『一里塚跡』の石碑がみえます。
箸折峠の歌碑
しばらく進むと『箸折峠の歌碑』が見えてきます。
歌碑には、
望郷の
箸折峠
ゆりかおる
と記されています。
調べてみましたが、誰の歌かはわかりませんでした。
この周囲は箸折峠(はしおりとうげ)と呼ばれており、花山法皇が食事をとるために休憩した際に近くに生えていたカヤの茎を折って箸にした為、その名が付いたといわれています。
牛馬童子の広場, 牛馬童子像への看板(その1, その2)
さらに進むと、ちょっとした広場にでます。ここを右に進みます(直進すると近露王子へ向かう)
少し先に牛馬童子のある丘が見えています。見えにくいですが、『牛馬童子像への看板(その1)』も左に見えています。
看板の指し示す方向に進むと、丘が見え『牛馬童子像への看板(その2)』があります。
石段を上れば目的地です。
【目的地】『牛馬童子』
石段を上ると『近露の宝塔』がみえます。ここまで、大坂本王子から徒歩31分でした。
道の駅 熊野古道中辺路からは徒歩17分でした。
近露の宝塔
近露の宝塔は、鎌倉時代のものと推定されており、県指定文化財となっています。
花山法皇の熊野御幸の際に経典をこの地に埋納したという伝説に基づいて建設されたとされています。
八大龍王の像
さらに前に進むと、八大龍王の像があります。
八大龍王とは、八体の龍王の事です。水の恵みをもたらす神とされています。八大龍王は各地に祀られており、弁財天と同時に祀られることが日本では多いので、ここに祀られているのかな。
八体の龍王は、難陀(なんだ)、跋難陀(ばつなんだ)、娑伽羅(しゃから)、和修吉(わしゅきつ)、徳叉迦(とくしゃか)、阿那婆達多(あなばだった)、摩那斯(まなし)、優鉢羅(うはら)と呼ばれています。
この右側の像は、不動明王っぽいけど、石像には八大龍王と彫られているから違うんだろうな
役ノ行者の像
右側の像は役ノ行者の像です。
役ノ行者は、役小角(えんの おづぬ)の事かなぁ。八大龍王との関係もあるようだし。
牛馬童子
左側の像は、牛馬童子の像です。思っていたよりも小さいです。
牛馬童子は、花山法皇(かざんほうおう)の旅の姿だといわれています。
牛馬童子は、弁財天十六童子の一人(弁天の従者)で、『動物愛護の神』です。このため、各地に牛馬童子は祀られていたりします。
石像では牛馬童子は馬と牛にまたがっていますが、馬と牛の手綱を引いている姿が多い気がします。
牛馬童子の本地は、薬王菩薩です。
道の駅 熊野古道中辺路の牛馬童子の像の方がはるかに大きい。
牛馬童子の頭部について
2008年6月18日に牛馬童子の頭部が切断され、過去に一度、持ち去られています。同年10月に復元したレプリカが胴体に取り付けられてました。
その後の2010年8月16日、田辺市鮎川のバス停のベンチに頭部が置かれており、牛馬童子の頭部が発見されています。しかし、胴体を傷つけず、レプリカの頭部を取り外す事が困難であり、現在では田辺市教育委員会で保管されています。
また、2014年5月1日に自然現象により、牛馬童子像の頭部にひびが入っていることが発見され、応急修復がなされています。
よく見ると首の所に繋ぎ目があります。
牛馬童子の押印所
これは、そのまんま押印所ですね。
【目撃が多い!】クマの出没率
このルートは中辺路町内となっています。中辺路ルートの中でもクマの目撃情報が最も多いルートの一つです。
負傷者、死傷者は現在のところありませんが、クマに遭遇する可能性があるので、注意が必要です。
クマの出没時間や時期、対処方法はこちらにまとめています↓
私は「クマよけの鈴」を使って、クマが近づいてこないようにしています
熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)【トイレ、駐車場、休憩所、バス停あり】
道中の熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)では、休憩所での軽食、中辺路町の特産物の購入、道の駅スタンプの押印、トイレの設備、駐車場、牛馬童子口バス停があります。
熊野古道中辺路(牛馬童子ふれあいパーキング)
住所:和歌山県 田辺市 中辺路町 近露2474-1
営業時間
レストラン:9時~16時まで(休館日:1月1日、12月~2月の木曜日)
農林産物販売所: 8時から18時30分まで(休館日:1月1日、12月~2月の木曜日)
詳細はこちらでまとめています↓
牛馬童子像の周囲の宿泊先
牛馬童子像の周囲に宿泊先はありません。峠のど真ん中ですから・・・
近露王子周辺で宿をとるとよいでしょう。
宿泊先はこちらにまとめています↓
まとめ
・『大坂本王子』から『牛馬童子』まで歩いてみました。
・『大坂本王子』から『牛馬童子』までは所要時間は徒歩で31分位。
・道中に道の駅 熊野古道中辺路があり、飲料水やトイレの確保に困ることはありません。また、牛馬童子口のバス停があるので、帰路には困りません。
・道の駅 熊野古道中辺路から牛馬童子までは徒歩17分ぐらい。
・牛馬童子は、弁財天十六童子の一人(弁天の従者)で、動物愛護の神
・牛馬童子は花山法皇の旅の姿だとされている。
・牛馬童子の頭部は現在はレプリカとなっている。
・牛馬童子の周囲には、『近露の宝塔』『八大龍王』『役ノ行者』の像が祀られている。
【作成日: 2022/5/3】