「関西から一泊二日の旅行で熊野古道を歩いてみたい！」という方は多いと思います。
ここでは、初心者や女性でも安心して楽しめる熊野古道中辺路ルートのおすすめコースを2～3時間かけて歩き、熊野本宮大社へ参拝する一泊二日の旅行(公共交通機関利用)を詳しくご紹介します。
初めての熊野古道での素敵な冒険を、ぜひお楽しみください。一泊二日の旅を心地よく歩みながら、歴史と自然の美しさに触れる贅沢な時間を過ごしましょう。
一泊二日の旅行におすすめするコース
一泊二日の旅行におすすめコースは、熊野古道中辺路ルートの『発心門王子から熊野本宮大社までのルート』です。
この発心門王子から熊野本宮大社までのルートは、徒歩2～3時間(約7.7km)で歩けるおすすめのルートです。
特別な装備も必要なく、トイレや道は整備されているので、初心者におすすめです。
発心門王子から熊野本宮大社までのルートの詳細はこちらです↓
【公共交通機関利用！】関西からの旅行の流れ
関西からの一泊二日旅行で公共交通機関を利用する場合には、必ず紀伊田辺駅を経由しなければできません。
以下に流れを記載します。
①紀伊田辺駅まで移動
公共交通機関を利用して、熊野本宮大社の方面に行くには、必ず紀伊田辺駅(あるいは近くのバス停)を経由しなければいけません。
© OpenStreetMap contributors
このため、まずはお住いの場所から『紀伊田辺駅』まで移動する必要があります。
紀伊田辺駅までの移動手段は、電車(JR西日本)と高速バス(明光・西日本JRバス)があります。
②紀伊田辺駅から熊野本宮大社方面への移動
熊野本宮大社方面へ向かう際には、路線バスに乗ります。
路線バスには、「龍神バス」と「明光バス」があります。
龍神バス
明光バス
紀伊田辺駅のすぐ近くの「田辺駅前 バス停」から乗車します。
© OpenStreetMap contributors
③発心門王子バス停へ移動
路線バスで「紀伊田辺駅前 バス停」から「発心門王子バス停」に移動する必要があります。
移動するには、2つの方法があります。
①田辺駅前 バス停から龍神バスを利用した場合
＊龍神バスは、「田辺駅前 バス停」から「発心門王子 バス停」まで乗る事ができます。
②田辺駅前 バス停から明光バスを利用した場合
明光バスの場合は「田辺駅前 バス停」から「本宮大社前 バス停」まで乗り、龍神バスで「発心門王子 バス停」まで移動します。乗り継ぐってことですね。
④熊野古道(発心門王子から熊野本宮大社)歩き
発心門王子から熊野本宮大社へ向かってゆっくり2～3時間歩きます。
登山に必要な特別な装備品はいらないです。
発心門王子から熊野本宮大社までのルートの詳細はこちらです。
⑤熊野本宮大社で参拝
熊野本宮大社で参拝しましょう！！
忘れずに本来、熊野本宮大社があった『熊野本宮大社 旧社地 大斎原』にも寄って行きましょう！！
⑥紀伊田辺駅まで移動
参拝を終えたら路線バスで熊野本宮館の前にある「本宮大社前 バス停」から「田辺駅前バス停」まで移動しましょう！
バス停の場所
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
⑦紀伊田辺駅から帰路
紀伊田辺駅から高速バスあるいは、電車で帰路につきましょう！
【宿泊先で異なる！】現実的な一泊二日旅のタイムスケジュール
一泊二日の旅行で熊野古道を歩く方法は、宿泊する場所で異なっています。
以下のように2パターンあります。
①紀伊田辺駅の周辺で宿泊する。
②熊野本宮大社の周辺で宿泊する。
です。
①紀伊田辺駅の周囲で宿泊する場合
タイムスケジュールは以下の通りです。
この場合、紀伊田辺駅の周辺で宿泊します。
＊クリックで拡大できます。
この方法だと、一日目は紀伊田辺駅に到着すればよいので、比較的遅く自宅を出発しても到着できます。
紀伊田辺駅の周囲には観光地もあるので、一日目は観光しても良いかもしれません。
二日目の移動の時間が長いので、しんどいかも
②熊野本宮大社の周辺で宿泊する場合【推奨！】
タイムスケジュールは以下の通りです。
＊クリックで拡大できます。
この方法では、一日目の午前中に紀伊田辺駅へ到着する必要性があります。
午後からの田辺駅前バス停からの路線バスの本数が二本しかないので、乗り遅れてはいけません！
宿泊は、熊野本宮大社あるいは、本宮温泉郷(湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉)となります。
せっかくであれば温泉地で一泊する方がよいと思います。
川湯温泉街
宿泊先の特徴は、熊野本宮大社の周囲はゲストハウスが多いです。
一方、本宮温泉郷では、旅館やホテルが主体です。
二日目の路線バスでの移動を考えると、川湯温泉、渡瀬温泉の周囲で宿泊する方がよいと思います(湯の峰温泉からのバスが少ない)
川湯温泉の宿泊先はこちら
渡瀬温泉の宿泊先はこちら
湯の峰温泉の宿泊先はこちら
熊野本宮大社の周辺の宿泊先はこちら
よくある質問
移動費用・時間は？おすすめの公共交通機関は？
公共交通機関を利用して紀伊田辺駅まで移動する場合、電車と比べて移動時間がかかりますが、高速バスが安価でおすすめです。
| 移動手段 | 詳細 | 出発地⇒到着地 | 乗車時間 | 代金 |
| 電車 | JR西日本 | 新大阪駅⇒紀伊田辺駅 | 2時間12分 | 5810円(乗車券＋特急券) |
| 高速バス | 明光バス 西日本JRバス |
大阪駅JR高速バスターミナル⇒ 田辺駅前バス停 |
３時間5分 | 3300円 |
紀伊田辺駅(田辺駅前 バス停)から発心門王子 バス停までの公共交通機関は路線バスしかないです。
田辺駅前 バス停からの費用など
| 移動手段 | 出発地⇒到着地 | 乗車時間 | 代金 |
| 龍神バス | 田辺駅前 バス停⇒発心門王子 バス停 | 2時間21分 | 2340円 |
| 明光バス | 田辺駅前 バス停⇒本宮大社前 バス停 | 1時間35分 | 2100円 |
本宮大社前 バス停から発心門王子 バス停まで
| 移動手段 | 出発地⇒到着地 | 乗車時間 | 代金 |
| 龍神バス | 本宮大社前 バス停⇒発心門王子 バス停 | 15分 | 470円 |
高速バスの予約や時刻表、運賃を調べるには？
高速バスの予約には、以下のサイトで予約や時刻表をチェックできます。
路線バスの時刻表や運賃を調べるには？
路線バスの時刻表や運賃を調べるには、以下のサイトでチェックできます。
・明光バス
・龍神バス
紀伊田辺駅と田辺駅バス停の場所は離れているの？移動時間は？
紀伊田辺駅からバス停まではすぐ近くです。5分もかかりません。
路線バスに乗るなら以下の路線バス停、高速バスに乗るなら以下の高速バス停に行けばよいです。
©OpenStreetMap contributors
初めての場所で紀伊田辺駅から田辺駅前 バス停まで移動は大変だと思うので、少し時間に余裕をもって行動する方がよいです(トイレとかも行きたいだろうし)。
紀伊田辺駅の周囲での観光は？
紀伊田辺駅の周辺には、
・熊野三山の別宮な存在の「闘鶏神社」
・熊野古道の紀伊路ルートから大辺路と中辺路を分ける「道分け石」
・菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔類・藻類の研究者で有名な南方熊楠の「南方熊楠顕彰館」
・合気道の開祖の植芝盛平の「植芝盛平記念館」
があります。
紀伊田辺駅から徒歩15分以内の場所にあるので、一日目に観光するもの良いと思います。
・闘鶏神社の詳細とアクセスはこちら
・道分け石のの詳細とアクセスはこちら
・南方熊楠顕彰館、植芝盛平記念館の詳細はこちら
公共交通機関で日帰りは可能か？
公共交通機関を利用した場合、日帰りでモデルルートを歩くには、電車を使ったこの方法一択になります。
初めての場合、バス停を探したり、トイレに行ったりしているうちに時間がかかるので、現実的には難しいと思います。
というのは、紀伊田辺駅に9:58到着して、すぐに10:15の路線バスに乗らなければいけないからです。このバスに乗り遅れると日帰りは困難となります。
自家用車やレンタカーを使えば日帰り旅行は可能です↓
一泊二日で費用はどれぐらいかかるのか？
一泊二日旅行で、個人的におすすめする方法で費用を計算すると
高速バスの往復代(出発地～田辺駅前)：5700円(往復割引適応)
路線バスの往復代(田辺駅前～本宮大社前)：片道2100円×2
路線バス代(本宮大社前～発心門王子)：片道470円
宿泊代：5000～13000円
なので、
16000～24000円
ぐらいだと思います(2024年1月調べ)。
地元民推奨！関西からのおすすめの一泊二日旅行の方法は？
おすすめの方法は、お住いの近くでレンタカーを借りて熊野本宮大社まで移動して、このルートを歩く方が、時間的・金銭的にも余裕があるので、おすすめです(具体的な方法はこちら)。
また、熊野本宮大社の周囲には温泉もあるので、宿泊するのであれば、渡瀬温泉、川湯温泉、湯の峰温泉の周囲で一泊する方がよいと思います。
面倒であれば、一泊二日のツアーを探すのも良いと思います。
