斑鳩王子から『切目王子・切目神社』へ歩いていきましょう。
徒歩18分位で到着です。
『切目王子・切目神社(きりめおうじ・きりめじんじゃ)』の情報
『切目王子・切目神社』とは
『切目王子・切目神社(きりめおうじ・きりめじんじゃ)』とは、
・切目王子は九十九王子の五体王子の一つであり、格式が高く、皇族・貴族の参詣の際に特別な法要や芸能の奉納などが行われた。
・切目王子は切部王子とも呼ばれている。現在は、切目神社(切目王子社、切目五体王子社とも呼ばれる)となっている。
・県の天然記念物であるホルトの木(樹齢300年)、ナギがある。
・もともと『太鼓屋敷』と呼ばれる場所にあったものが、1585年の豊臣秀吉の紀州進行で炎上し、残存した本殿をこの地へ移したとされている。
・特殊神事として、拝殿に子供を寝かし泣かすことにより初詣りとする風習がある。
・1200年に後鳥羽上皇が切目王子で開いた歌会の記録(国宝)『切目懐紙(きりめかいし)の写し』がある(原本は京都西本願寺に秘蔵されている)。
・神奈川県の神明社内に切部之王⼦社があり、このお社の大本は切目神社とされている。切部之王⼦社には、切目神社の御神木の梛木の木が植えられている。
【参照・参考:参照・参考:熊野参詣道王子社及び関連文化学術調査報告書(2012)、和歌山県神社庁のホームページ、切目神社の看板、神明社のホームページ】
アクセス、住所、最寄りの駐車場
アクセスと最寄りの駐車場
切目王子・切目神社の周辺には駐車場が2か所あります。
下記のA, Bの場所です。
地図のAの駐車場
地図のBの駐車場
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
住所
切目王子・切目神社
住所: 和歌山県 日高郡 印南町 西ノ地328
御朱印の情報
切目神社には書置きの御朱印が置いています。初穂料は300円です。
スタンプの情報
これは切目神社の境内に植えられている天然記念物のホルトの木ですね。
斑鳩王子から『切目王子・切目神社』まで歩く
【斑鳩王子から切目王子・切目神社までのルート図】
斑鳩王子から『切目王子・切目神社』までのルートはこちらです。
道中は国道を通りますが、自動販売機はありません。うまべの地蔵さんの近くの国道にコンビニがありますので、飲料水や食べ物は購入できると思います。
斑鳩王子から『切目王子・切目神社』までのルート
©OpenStreetMap contributors クリックすると拡大できます。
A: 切目神社の駐車場
B: 切目神社の駐車場
道中に下記のような看板はありますが、とても少ないです。地図では茶色の丸で示しています↑。道がわからない方は、印南町のホームページにルートマップがあります。
スマホ通信状況
道中は4G回線が使用できます。
【スタート地点】『斑鳩王子(いかるがおうじ)』
斑鳩王子からこちら方面に国道42号線の歩道を上っていきましょう!
斑鳩王子の詳細はこちらです↓
切目王子への看板
進んで行くと、上りから下りに変わっていきます。
しばらく進むと、分岐があり、左側の車道へ進む場所に出ます。
一見家の庭の道のようですが、印南町のホームページの案内ではこの道を通るようになっているので、この左側の道を進み、左側の車道へ進んで行きます。
しばらく進むと、「切目王子への看板」が見えてきます。
【寄り道】うまべの地蔵さん
進んで行くと、左に進める分岐があります。この先に「うまべの地蔵さん」があるので、ついでによっていきましょう!
この分岐を左に進み、道なりに進みます。
農業用の車道って感じですね。軽トラックが走りそうです。
少し進むと左手に茂みがみえ、左に進む道があります。
この道を左に進むと「うまべの地蔵さん」です。斑鳩王子からここまで徒歩10分でした。
よく見ると、「白色のわらじ」がお供えされています。
切目神社の駐車場(その1)
さぁ、元来た分岐へ戻りましょう。
今度はこの分岐を直進です。
直進していくと分岐があります。この分岐は複雑で車の往来が激しいので、注意して進みます。
向こう側に青色の看板がありますので、青色の看板に向かって横断しましょう!
横断した先には「切目神社の駐車場(その1)」があります。
左側を向くと、大きい駐車場があります(切目神社の目の前にも駐車場があります)。
駐車場には「切目王子跡の解説の看板」があります。
万葉歌碑
先ほどのこの分岐に戻ります。
この分岐を右に進み坂道を下っていきましょう!
下っている途中の右手に「万葉歌碑」があります。
この万葉歌碑には、万葉集巻12、3037番歌が彫られています(作者名は不明)。
"切目山 往反道之 朝霞 髣髴谷八 妹尓不相牟"
と記載があります。漢字が難しすぎて読めない(しかも「切」の漢字がない・・・切にしておきます)
ひらがなで書くと
"きりめやま ゆきかふみちの あさがすみ ほのかにだにや いもにあはざらむ"
意味は、
"切目山を行き来する道に立つ朝霞、その霞のようにせめてほのかにだけでも、あの娘に逢えないものだろうか。"
みたいですね。
【引用:切目王子の万葉歌碑解説より】
公衆トイレと「切目神社の駐車場(その2)」
さらに下ると「公衆トイレ」と「切目神社の駐車場(その2)」があります。
トイレはとても美しく管理されています。
【目的地】『切目王子・切目神社』
公衆トイレの目の前にしっかりとした作りの門構えがあり、『切目王子・切目神社』に到着です。
斑鳩王子からは徒歩18分でした。
この奥に本殿があります。この建物に切目懐紙(きりめかいし)の写しがあります。
切目神社の石碑はとてもかっこいいですね。五体王子社って書いてるところがかっこいい。
しめ縄の裏手にある木もとても綺麗に作られています。少し見えにくいですが、奥の長方形に見えるのは神額です。
神社の境内には、天然記念物のホルトの木があります。ホルトの木って初めて聞きましたが、本州でも紀州以外には稀にしかないようです(樹齢300年)。
また、境内には歌碑が2つありましたが、読み取れませんでした・・・
切目神社の駐車場(その2)の近くにひっそりと祀られています。
右がお稲荷さん、左が宇迦之御魂、恵美須、善女龍王となっています。なんで神社の外に祀られているんだろう??
ひょっとしたら『切目王子物語』にある稲荷大明神と関係しているのかな。熊野古道を歩く人を守るという意味かなぁ。
この石碑は文字がもう読めない
印南町教育委員会の『切目王子物語』がこちら
この物語を見れば、なぜ切目王子の神様の絵には片足がないのか?がわかります。
また、梛木がなぜ植えられているのかもわかります。
まとめ
・『斑鳩王子』から『切目王子・切目神社』まで歩いてみました。
・『斑鳩王子』から『切目王子・切目神社』までは所要時間は徒歩で18分位。
・切目王子は九十九王子の五体王子の一つ。
・切目王子は現在は、切目神社(切目王子社、切目五体王子社とも呼ばれる)となっている。
・天然記念物のホルトの木、梛木が植えられている。
・国宝の切目懐紙の写しがある。
【作成日: 2022/10/8】
印南四王子巡りの【まとめ】
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